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2010年01月25日

別れても好きな人



昨日、RLで映画を観てきました。
話題の「アバター」が見たいところなのですが、3日間のプレミア上映ということで1日1回のレイトショーのみ、全国で2か所でしか上映されていない映画 ”No Distance Left To Run” を見てきました。
このタイトルを見てピンと来た人は間違いなくわたしと気の合う人だと思います。
90年代にBritpopという名前を世界に送りだし、グランジの出現でアメリカが中心になっていたミュージックシーンを再び英国にとりもどさせたという功績を持つバンドBlurのドキュメンタリー映画です。
2002年にメンバー同士のすれ違いと勘違いから派生したケンカが元で惜しくも解散した英国のバンドでした。
2008年に和解、2009年に復活コンサートを大成功させた彼らの結成から訣別、そして再結成までの軌跡を2時間にわたって追い続ける、、、Blurファンにとっては涙ものの映画です。
メンバーのインタビューがありまして、ボーカルのDamon Albarnをいまだに愛しているワタシには涙ものの映画ではありましたが、当時ボーカルのデイモンと人気を二分していたのがギターのグレアムでした。
とにかく彼の作り出すメロディーラインそのものがBlurだった。デイモンのハンサムさは女子に、そしてグレアムのギター小僧っぷりは男子にというのが常でした。
デイモンとグレアムのお互いの勘違いからすれ違いが生じ仲互い、そして解散にいたったわけなのですが、、、
当時、ノーマークだったグレアムを見ていたら懐かしくなりました。



Britpop全盛時代のBlur

グレアム・コクソンって、、、前のSLダンナのニックにルックスがそっくりだったんです。
いやニックがグレアムに似ていたというほうが正しいのですが、、、ニックを見たときに一目惚れしたわけがなんとなくわかった。ちゃんと脳内Blurが働いていたのね。

ニックは2009年の2月くらいに生まれたAviで、わたしはその直後くらいにTwisted Wheel Clubで出会っていたのでした。
出会った時にはすでに彼は完璧なModスタイル。
どこで見つけたのかマージービートヘア(どこで購入したのか聞いておけばよかった)、眼鏡、タイトなModスーツにあきらかに高そうなローファーと完璧な姿をしていました。
この世界、見た目が勝負です。 ルックス=その人のアイデンティティを如実に表現しているのがSLだと確信しているワタシは、Newbieにして完璧なワタシ好みのルックスをもったアメリカ人のニックにファンシーしたのでした。www

当時のわたしは前のダンナとの求めるところの食い違いから離婚をして1カ月、ふざけんなと思って離婚をしたので傷心はしていないし、いつも一緒に遊ぶエリンというアメリカ人女子の大親友もできたので、人恋しいというのはありませんでした。
ニックに対しても「あら、ステキ」だけで、それ以上は何も望んではおりませんでした。
ニックに会えるのは目の保養くらいの考えでしたが、ある日、彼が突然にバカ高い洋服を3着も送ってきたのです。
それは、Carnaby Streetというブランドのもので、クオリティーは大してよくないわりには割高、だけど他にGirls Modな服が購入できる場所なんてなかったので(現在でも少ない)、高くて低クォリティーでも泣く泣く購入するしかなかったところでした。
わたしもマンダリンと呼ばれるModなワンピース一着を高いのを泣きながら買うのがやっとでした。
クオリティーは低くてもセンスはよいのでもっとほしいのはヤマヤマでしたが、、、そこは涙を飲んで我慢。
でもニックはそんなワタシの心を読み取ったように3着も送ってきたのでした。

それまで男子に貢がれたことのないワタシ、、、舞い上がったwwww
物を貰うと弱いというのはいかんけれど、わたしは彼の理想的な金の使い方にフォーリンラブ。
親友のエリンちゃんも実は彼にプレゼントなどを貰っていたわけなので、彼はわたしだけではなく他の女子たちにも優しかったわけです。(お互いワタシにだけくれた、、と思っていたのですが)
裏を返せば、彼は誰でもよかったんですけどね、、、とにかく自分が連れてサマになる容姿を持つ女子であれば。
英国人のanais、アメリカ人であるErinはさすがネィティブ同士、、、言葉の端々でニックの本音を本能的に気がついていたのかもしれません。わたしは所詮日本人、、、細かなニュアンスなどは当然気づきもせずwww

エリンがニックに、「Micioはアナタにファンシーしているみたいよ」というのをさりげなく伝えたことをきっかけに、ニックからガールフレンドにならないかというオファー。
もう飛び上がらんばかりに喜んで間髪いれずにYes!! 単純すぎたワタシ。
そういえばデートといえばTwisted Wheelのみ。
あとは彼の大きな家、、、60’sスタイルでデコレーターが家を作っていました。
実にわたしたちメイクラブなどもせずに、つきあって一ヶ月後に結婚。wwww

結婚してもヴィジュアルなメイクラブは基本的にせずでしたが、カッポロダンスを踊りながらIMでガンガンやられましたwww
結婚してからは彼の家とワタシの家の二ヵ所でしたが、、、やっぱりヴィジュアル的なことはしなかったな。
彼は文字で興奮できるタイプだと思います。そこがますますワタシの好みなのですが。
言葉はやわらかく、「hi Kitten」とわたしのことを呼んでいたけれど、性格はドSwww
もともと「俺様」なオトコが好きなワタシは見事に彼のいいなり。 彼はすでにわたしとの新婚生活のために家にIntanのカップルダンスボールを置いていたのですが、必ずわたしに全裸になることを要求し自分は着衣でスローダンスを踊るのが好きな人でした。
いま思えば立派なMaster & Slave関係だったのだけれど当時のわたしはそんなことも気がつかず。

そして結婚して半月くらいたったところで彼からのバッドニュース。RLでリストラにあった。早急に次の仕事を探さなくてはいけない。
もともと一日のログインが30分前後、長くて1時間という彼のログインが極端になくなり、二週間にいっぺん10分くらい、、、そして結婚から二カ月半たった7月中旬にリンデンからのメールで離婚されたことを知り、2日後には彼がSLからアカウントを削除したことを知って、わたしの恋は終わったわけです。

後日談として前にも書いたのですが、結局、彼はその直後に新しいアカウントを作って、わたしのことをずっと観察していて、わたしが結婚した途端に現れました。
彼が現れたことによって、自分が実は彼に精神的にもて遊ばれていたことに気がついたわけです。
そしてわたしはSLの中にいるニックが好きだったわけで、姿も名前も変わってわたしの前に現れた彼は別人としてみることしかできず、「また一緒になりたい」といってくる彼に
「そんなことできるわけがない」
といって去ったのでした。

話が戻って、このBlurのドキュメンタリー映画の中のグレアムのインタビューを見ていたら、ふとそんなことを思い出し、、、やっぱり今でもニックが一番好きな自分に気がついてしまったわけです。
ルックス、センス、音楽趣味、金の使い方、、、全てにおいてわたしと共通する彼が好きでした。
アバターが死ぬっていうことはこういうことなんだなとふと思う。
いくらRLニックがアカウントを変えて戻ってきても、わたしが好きだったニックは二度と戻らない。

ニックが最後にニックとしてわたしの前から消えるとき言っていた言葉。
「Erinに言われたんだ。Micioを泣かすようなことは絶対にするな!! って」
アカウントを消したことでニックが死んで、、、憎しみとかまるでなくいい思い出だけしか思いださないようにしむけてくれたので、ある意味よかったのかもしれないけれどね。



アカウント削除前に最後に現れた時のニック



現在のグレアム・コクソン  


Posted by Micio at 17:23Comments(2)恋愛